酸素計数

 

検査方法

酸素計数

1:装置及び材料
装置及び材料は、次による。
a) 振とう機(清浄度:1.a))による。
b) マイクロビューレットなど0.02mL目盛付きのもの、又は同等の測容器具。
c) ガラスろ過器(清浄度:1.c))による。
d) 共栓付三角フラスコ(清浄度:1.d))による。
e) トールビーカー又は三角フラスコJIS R3503に規定する200mL以下のもの。
f) 全量ピペット又はメスシリンダーJIS R3505に規定する100mLのもの。
g) 硫酸(1+5)水5容をビーカーにとり、これを冷却し、かき混ぜながらJIS K8951に規定する硫酸1容を徐々に加える。
注記:硫酸に水を加えるのは非常に危険であるので、水に硫酸を加えるようにする。
h) 0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液JIS K8247に規定する過マンガン酸カリウム3.3gを水に溶かし、1000mLとする。この溶液はJIS K8001のJA.5.2(滴定用溶液の調製、標定及び計算)のg)に規定する方法によって調製し、標定する。
2:試験の操作
箇条6の試料から3.0g±0.1gの試験試料を2個採取する。それぞれの試験試料を共栓付三角フラスコに移し、20°C±2°Cの水300mLをそれぞれに加えて試験試料が十分湿潤するまでかくはんした後、振とう機を用いて45分間振とうする。振とう後、懸濁液をガラスろ過器でろ過し、ろ液100mLを全量ピペットなどでトールビーカー又は三角フラスコに採り、これに硫酸(1+5)を1mL〜2mL加えて酸性にした後、マイクロビューレットなどを用いて0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液を1回に約0.02mL滴下し、60秒以上微紅色を保つまで滴定する。別に、抽出後の懸濁液に代え蒸留水100mLに硫酸(1+5)を1mL〜2mL加えたものについて空試験を行い、次の式によって酸素計数(mg)を算出し、2個の平均値で表す(小数点1桁に丸める)。

O=80(a-b)×f
ここに、O:酸素計数(mg)
a:この試験に要した0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液(mL)
b:空試験に要した0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液(mL)
f:0.02mol/L過マンガン酸カリウム溶液のファクター

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