羽毛ふとんのクリーニング・3つの方法のちがい

羽毛の驚くべきパワーのひとつに、洗浄などのメンテナンスや打ち直しプロセスやリサイクルによる性能の低下がまったくみられないことがあげられます。
それどころか、長年使用した羽毛ふとんでも、クリーニングとリフォームによっては、さらに性能アップというまさに自然界の過酷な生存本能が生み出し、受け継いできた、遺伝子サイエンスの賜物といえます。

このパワーをシンプルに生かす方法が洗浄などのクリーニングとリフォーム(打ち直し)です。
これは羽毛の100年消費のために欠かせない、メンテナンスです。

羽毛ふとんを長年使用していると、汗や脂を取り込んで”玉ダウン”という毛玉のような塊ができ、
おふとんの嵩高性能や保温性能、吸湿放散性などの低下につながります。

2年から20年使用した羽毛ふとん33点のテストで、どのくらいの年数で、玉ダウンの比率と嵩高値が使用の限界値となるかを分析しました。(CIL快適睡眠環境研究所)
玉ダウンの比率は30%~50%が限界、嵩高は80mm~100mmを使用の限界とすると、双方とも約7年から10年が限界値に達して、クリーニングとリフォームの時期という結果がでました。
クリーニングの場合、現在3つの方法で行われています。

  1. 丸洗い:おふとんをそのままの状態でマシンに入れて洗う。
  2. ふくろ洗い:中身の羽毛を取り出して、それを袋に入れてからマシンで洗う。
  3. バラ洗い:中身の羽毛を取り出して、羽毛だけを直にマシンに入れて洗う。

丸洗いの場合は、ほとんど中の羽毛はきれいになりません。
ふくろ洗いは、❶よりは効果がありますが、玉ダウンは13%減少、嵩高は5%しかアップしません。
❸のバラ洗いでは、玉ダウンはひとつひとつのダウンボールとして蘇り、それぞれめいっぱい羽枝を広げて多くの空気をとりこみます。そのため嵩高は最高36%までアップします。

玉ダウン

ちがいが実感できる ロイヤルウォッシュ®

羽毛ふとんの洗浄方法の中で、もっとも効果の高い最高レベルの洗浄方法がロイヤルウォッシュ®です。
羽毛ふとんをそのまま解体せずに丸ごと洗う〝丸洗い〟や、解体した羽毛を袋に入れて、
他の羽毛といっしょにまとめて洗う〝ふくろ洗い〟に比べると、ロイヤルウォッシュ®は仕上がりに格段の差がでます。
ロイヤルウォッシュ®は、お客さま別に羽毛ふとんを解体して、中の羽毛を取り出し、ていねいに洗浄、乾燥させてから新しい側生地に充填します。そのため、玉ダウンもなくなり、おふとんの嵩高は格段にアップします。(最大36%アップ)
このロイヤルウォッシュ®で羽毛は完全に生き返り、次の10年20年の使用に無理なく対応していきます。